長野県の駒ヶ根市に信濃鶴という銘柄の酒を醸す長生社という酒蔵があります。
Googleで検索していたら専務取締役杜氏の純米酒ブログが引っかかって偶然知ったのですが、そこの酒がすごいらしいのです。
何が凄いか・・。長生社、純米蔵という事にまず驚きます。つまりアルコールを添加しない蔵なんです。日本のほとんどの蔵は多かれ少なかれアルコールを添加した日本酒を出荷しています。アルコールを添加してコストを下げたり、味や香りを調節したりします。逆に言えば純米酒の造りはコストがかかり、味や香りをごまかせないため難しい造りとも言えます。純米酒を造っているだけでは驚きませんが、純米酒だけを造っている蔵というのは日本で20場もないと言われ、長生社はその内の1つなのです。
もう一つの驚きが2007年の全国新酒鑑評会で信濃鶴が金賞をとったことです。醪の段階で香りがとんでしまう純米酒は鑑評会では不利とされる中での金賞。しかも原料は山田錦ではなく美山錦。純米、美山という二重ハンデを背負いながらの快挙です。とはいえ、我々酒飲みにとって出品酒は口から吐くコスト度外視のお酒。普段飲む酒ではありません。その中の金賞といっても買う時の判断基準にはなりません。でも純米で金賞というと並大抵の努力では貰えないとれないというのはわかります。この蔵は過去にアルコールを添加したお酒で6回の金賞連続記録を持っているそうです。当時の日本記録だそうですが、その気になれば連続記録を伸ばすことだって出来たと思います。確かな技術を持つ蔵が純米に切り替えて造った酒にはとても興味が沸きます。
長生社の主力は信濃鶴の純米。原料は長野県の酒米、飯島産の美山錦。純米クラスだと普通一升瓶で2300円とか2600円とかしますよね?更に下だと低精白だったりマイナーな酒米だったり飯米だったりなんですが、美山錦でなんと1733円です。低精白かと思いきや美山錦を60%まで磨いています。このスペックで本醸造クラスより安い。安すぎます。これで利益出るのか心配になってしまいます。まさに酒飲みの味方。これを飲みたいと思わないなら酒飲みとして失格かもしれません。
・・・と、これだけ書いておきながら実はまだ飲んでいません。なぜなら東京では手に入らないのです。地元でしか手に入らない!!こう思うと更に飲みたくなるのが人というモノ。そういえば来週法事だよな、そうです、私の故郷は駒ヶ根から1時間の所なんです!!今年は奥さんの薦めでなぜか電車で帰ることになって、駒ヶ根も通るので駅前で酒屋さんを探してみるつもりです。故郷の近くにこんな蔵があったなんて。
買って飲んでみたらレポートします!!乞うご期待。
マルセウ本間商店に一ヶ月ぶりにに行ってきました。前回買ったときは秋鹿の生もと、凱陣オオセト。これで1ヶ月持つはずもなく、比較的行きやすい近所の酒屋で4合瓶の酒を買って飲みつないでました。でも何か違うのです。やっぱり本間さんの所の酒が一番自分に合う。
この日は会社の同僚3人で。本間さんに「前回買った秋鹿生もとは抜群に旨かったです!」と伝えると本間さんも秋鹿の生もとについていろいろ教えてくれる。秋鹿の生もとは2回目で、前回は木桶でやったとのこと。「利いてみるかい?」とおもむろに足下の一升瓶を持ち上げて、見たことのない酒を出してくれる。
おー、秋鹿 朴!2004年上槽!瓶を光にすかしてみるとオリが浮いている。「すごい!試飲させてくれるんですか!!」
少し含んでみる。熟成香があり、きれいさは無く雑味が多い。でも飲めなくはない。今年の生もとと比べると断然今年の方がイイ。1、2年前までは飲めたモノではなかったそうで、今年になってようやく落ち着いてきたそう。本間さんに言わせるとこれは失敗なんだとか。今年の生もとは琺瑯のタンクで仕込んだもので木桶の古いやり方が何でもいい訳じゃないというようなことを説明してくれた。「とはいえ、これはこれで熟成された酒として飲めますね」と言うと十旭日の大吟醸の10年古酒を飲ませてくれた。口に含むとびっくり。変な味がなく、澄んだ味。10年物になれば紹興酒の様な熟成味が当たり前だと思っていたけれどこんな古酒もあるのかという驚きを感じました。古酒の基準が変わってしまうような酒でした。
この日は結局秋鹿 生もとともへじを買って帰りました。生もとは熟成してみよう。
天明 亀の尾
店にまた行くかかどうかはわからないが、酒は良かったので気が向いたらまた行くかも。
